# DESIGN.md — 開化堂(かいかどう / Kaikado) > 開化堂(https://www.kaikado.jp/japanese/)のデザイン仕様書。 > 明治8年(1875年)創業、京都の手作り茶筒司。130種以上の工程を手仕事で継ぐ「最高級茶筒司」の公式サイト(WordPress ベース)。 > 最大の特徴は **明朝体(ヒラギノ明朝 Pro W3)+極細ウェイト 200**、**行間 1.9〜2.2 の非常に広い余白**、そして色数を **銅の色 `#9d805f` ただ一色に絞った**設計。ボタンは面を持たず「1px の銅線で囲った角ゼロの矩形」だけ。写真は銅の茶筒を主役に、地は温かみのあるオフホワイト〜白。 > 実サイトの computed style 実測(2026-07-22 取得)に基づく。 --- ## 1. Visual Theme & Atmosphere - **デザイン方針**: **静けさと余白**。装飾・影・彩色をほぼ排し、銅の質感と手仕事の写真だけに語らせる。工芸品のショーケースというより「間(ま)」を見せる設計 - **開化堂について**: 京都・河原町の茶筒司。銅・真鍮・ブリキの筒を手作業で仕上げ、経年で色が深まる道具を作る。その「時間をかけて育てる」思想を、余白の多い明朝組版で表現している - **密度**: きわめて低密度。1 画面=1 ビジュアル+数行の明朝テキスト。スクロールごとに大判の製品写真がゆっくり切り替わる - **キーワード**: ヒラギノ明朝、極細ウェイト200、銅色 #9d805f、行間2.0、余白、角ゼロ、線ボタン、単色、工芸 - **特徴**: - 書体は **ヒラギノ明朝 Pro W3 の一系統**。ゴシックは UI の極一部(キャプション等)を除きほぼ使わない - ウェイトは **200(極細)が本文とリンクの既定**。見出しでも 400(Regular)止まりで、太字(700)はほぼ登場しない - 有彩色は **銅色 `#9d805f` のみ**。それ以外は白・オフホワイト・グレー(#333 のテキスト、#ccc の補助) - **`letter-spacing: 0.8px`(≒ 0.05em)がほぼ全要素に効く**。明朝を広めに送って静謐さを出す - 本文の **`line-height` は 2.0 前後(p は 2.2)**。日本語明朝を読みやすく、かつ余白を稼ぐ - ボタンは **面色なし・radius 0・1px solid 銅線**の一種類のみ(「さらに詳しく」「商品一覧へ」) - ロゴは黒の毛筆+朱の落款印。有彩色として朱赤も限定的に登場する --- ## 2. Color Palette & Roles > 実測値。CSS Custom Properties は WordPress のプリセット(`--wp--preset--color--*`)が並ぶが、ブランド専用の色変数は定義されていない。有彩色は事実上 `#9d805f`(銅)ただ一色で、各要素に直接指定されている。 ### Brand - **Kaikado Copper** (`#9d805f`): 唯一のブランドカラー。銅の茶筒そのものの色(くすんだ黄銅/ブロンズ)。リンク文字、線ボタンの枠と文字、区切りのアクセントに使う。純度の高い金ではなく、経年で沈んだ銅の色である点が重要 - **Seal Red** (`#a4331f` 目安): ロゴの落款印に使う朱赤。UI では使わず、ブランドマーク内のみに限定 ### Neutral(背景・面) - **White** (`#ffffff`): 基本のページ背景(`html`。`--wp--preset--color--white`) - **Warm Off-White** (`#f2efe9` 目安): 製品写真の背景に広がる温かみのある地。UI 面ではなく撮影ライティングによるが、サイト全体の空気感を決める - **Text Charcoal** (`#333333`): 本文・見出しの標準テキスト色。純黒 `#000000` は避け、やわらかい炭色を使う - **Caption Grey** (`#cccccc`): 補助ラベル・英字キャプションなど最小テキスト ### Semantic - 実サイトに独立したエラー/警告色は存在しない(フォーム UI が最小限のため) - 実装が必要な場合は無彩色基調を崩さない範囲で `#a4331f`(落款の朱)をエラーに転用し、成功・強調は `#9d805f` を流用する --- ## 3. Typography Rules > 全要素が同一の明朝スタックを継承する単一書体設計。**極細ウェイト 200・行間 2.0 前後・letter-spacing 0.05em** の三点が開化堂の静けさを作っている。 ### 3.1 和文フォント - **明朝体(主役)**: ヒラギノ明朝 Pro W3 → Hiragino Mincho Pro → serif - **ゴシック体(補助)**: 一部の英字キャプション・システム UI で Arial 系に落ちる程度で、和文ゴシックは積極採用しない ### 3.2 欧文フォント - **セリフ**: ヒラギノ明朝内蔵の欧文グリフ(明朝と調和させる) - **サンセリフ**: Arial(ごく一部の数字・英字キャプション) - 欧文専用の Web フォントは読み込んでいない ### 3.3 font-family 指定 ```css /* 本文・見出し共通(明朝の単一スタック) */ font-family: "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif; ``` **フォールバックの考え方**: - 和文明朝を先頭に置き、Windows 環境では serif(=多くは MS 明朝/游明朝)に素直に落とす - 明朝が出ない環境で本文がゴシックにならないよう、必ず末尾を `serif` にする - 游明朝を明示的に挟みたい場合は `"ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", "游明朝", YuMincho, serif` に拡張する ### 3.4 文字サイズ・ウェイト階層 | Role | Font | Size | Weight | Line Height | Letter Spacing | 備考 | |------|------|------|--------|-------------|----------------|------| | Heading (h2) | ヒラギノ明朝 | 26px | 400 | 1.17 (30.4px) | 0.03em | セクション見出し | | Heading (h3) | ヒラギノ明朝 | 24px | 400 | 1.0〜1.27 | 0.03em | 小見出し | | Sub (h4) | ヒラギノ明朝 | 16px | 400 | 1.9 (30.4px) | 0.05em | ラベル的見出し | | Body | ヒラギノ明朝 | 16px | 200 | 1.9 (30.4px) | 0.05em | 標準本文 | | Body (段落) | ヒラギノ明朝 | 16px | 200 | 2.2 (35.2px) | 0.05em | `
` の読み物本文 | | Link / List | ヒラギノ明朝 | 15〜17px | 200 | 2.0〜2.15 | 0.05em | ナビ・リスト | | Caption | ヒラギノ明朝 | 13〜14px | 200〜700 | 1.0〜1.5 | 0.06em | 補助・英字 | - 見出し(h2/h3)は **weight 400**、本文・リンク・リストは **weight 200** が既定。ウェイトの落差は小さく、サイズと余白で階層を作る ### 3.5 行間・字間 - **本文の行間 (line-height)**: **1.9〜2.2**(`
` の読み物は 2.2、ナビ・リストは 1.9〜2.0)。日本語明朝を非常に広く組む - **見出しの行間**: 1.0〜1.3(26px/30.4px ≒ 1.17)と締める - **字間 (letter-spacing)**: **0.8px 固定(16px 基準で 0.05em)**。サイズによらず 0.8px の実値が効くため、小さい文字ほど相対的な字間は広くなる **ガイドライン**: - 明朝本文は 1.9 以上を推奨。開化堂の「間」を再現するには 2.0 前後が最適 - letter-spacing は `0.05em` 相当を全体に。締めすぎると静けさが失われる - 太字を使わず、サイズと余白で強弱を作る(weight 200↔400 の範囲に留める) ### 3.6 禁則処理・改行ルール ```css /* 推奨設定(明朝の読み物向け) */ overflow-wrap: break-word; line-break: strict; /* 厳格な禁則 */ word-break: normal; ``` **禁則対象**: - 行頭禁止: `)」』】〕〉》、。,.・:;?!` - 行末禁止: `(「『【〔〈《` ### 3.7 OpenType 機能 ```css font-feature-settings: normal; /* 実サイトは palt を明示適用していない */ ``` - 実測では **`font-feature-settings: normal`**(`palt` オフ)。明朝のベタ組みをそのまま活かし、字詰めは letter-spacing の均等送りで統一している - 見出しで詰めたい場合のみ `"palt" 1` を局所適用してよいが、本文はベタ組みを保つ ### 3.8 縦書き - ロゴ・一部の見出しで縦組みの意匠を用いる(京都・工芸の文脈)。本文 UI は横組み - 縦組みを再現する場合: ```css writing-mode: vertical-rl; text-orientation: mixed; font-family: "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif; ``` --- ## 4. Component Stylings ### Buttons 開化堂のボタンは **面を持たない線ボタン一種類のみ**。CTA は「さらに詳しく」「商品一覧へ」といった控えめな文言で、銅線で囲う。 **Primary(=唯一のボタン:線ボタン)** - Background: `transparent` - Text: `#9d805f`(銅) - Border: `1px solid #9d805f` - Border Radius: `0`(角を立てる) - Padding: `12px 0`(横 padding は文脈で可変。左右いっぱいに引く場合が多い) - Font: ヒラギノ明朝, 16px, weight 200 - Letter Spacing: `0.05em` **Hover の考え方** - 反転(bg `#9d805f` / text `#ffffff`)を静かに行う程度。強い影やスケールは付けない ### Inputs - Background: `#ffffff` - Border: `1px solid #cccccc`(下線のみのミニマル実装でも可) - Border (focus): `1px solid #9d805f` - Border Radius: `0` - Padding: `10px 12px` - Font: ヒラギノ明朝, 16px, weight 200 - Text Color: `#333333` ### Cards - Background: `#ffffff`(または写真そのもの) - Border: なし(罫線を使う場合は `1px solid #eeeeee`) - Border Radius: `0` - Padding: `24px` - Shadow: なし(フラット。Depth セクション参照) - 画像を主役にし、テキストは写真の下に明朝で小さく添える --- ## 5. Layout Principles ### Spacing Scale | Token | Value | |-------|-------| | XS | 8px | | S | 16px | | M | 24px | | L | 40px | | XL | 64px | | XXL | 120px | 余白は広めに取り、セクション間は XL〜XXL を使って「間」を作る。 ### Container - Max Width: 1200px 目安(写真は全幅ブリードも多用) - Padding (horizontal): 24〜40px ### Grid - Columns: 12(実運用は 1〜3 カラムの素朴な構成) - Gutter: 24〜40px - 製品一覧は写真中心のシンプルなグリッド。カード装飾を足さない --- ## 6. Depth & Elevation | Level | Shadow | 用途 | |-------|--------|------| | 0 | none | 既定。ほぼ全要素がフラット | | 1 | `0 2px 8px rgba(0,0,0,0.06)` | 使う場合のみ。ドロップダウン等 | | 2 | `0 8px 24px rgba(0,0,0,0.08)` | モーダル・カート等の限定用途 | - 開化堂は基本 **影を使わない**。奥行きは余白と写真の陰影で表現する --- ## 7. Do's and Don'ts ### Do(推奨) - 明朝スタックの末尾を必ず `serif` にする - 本文の line-height は 1.9〜2.2 に取り、余白をたっぷり与える - 有彩色は銅 `#9d805f` に絞り、他は無彩色でまとめる - ボタンは面色なし・角ゼロ・銅線で統一する - テキスト色は `#333333`。純黒を避ける ### Don't(禁止) - 明朝の代わりにゴシックを本文に使わない(世界観が崩れる) - 太字(weight 700)で強調しない。サイズと余白で階層を作る - 銅以外の彩色(青・緑等)をアクセントに足さない - 角丸(radius)や影を付けてボタンを「今風」にしない - line-height を 1.5 以下に詰めない(静けさが失われる) --- ## 8. Responsive Behavior ### Breakpoints | Name | Width | 説明 | |------|-------|------| | Mobile | ≤ 767px | 1 カラム。写真は全幅 | | Tablet | 768–1024px | 2 カラム | | Desktop | > 1024px | 2〜3 カラム+広い余白 | ### タッチターゲット - 最小サイズ: 44px × 44px。線ボタンは padding を縦に確保してタップ領域を担保 ### フォントサイズの調整 - モバイルでも本文 16px を維持(明朝は小さくしすぎると細さで可読性が落ちる) - 見出しは 26px → 20〜22px 程度に縮小。line-height は据え置きで余白を保つ --- ## 9. Agent Prompt Guide ### クイックリファレンス ``` Primary Color: #9d805f (銅 / 唯一のアクセント) Text Color: #333333 Background: #ffffff(写真背景は温かいオフホワイト #f2efe9) Font: "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif Body Size: 16px Body Weight: 200 Line Height: 1.9〜2.2 Letter Spacing:0.05em Button: 面なし / 1px solid #9d805f / radius 0 ``` ### プロンプト例 ``` 開化堂のデザインシステムに従って、製品紹介ページを作成してください。 - フォント: "ヒラギノ明朝 Pro W3", "Hiragino Mincho Pro", serif(本文 weight 200) - 本文サイズ 16px / line-height 2.0 / letter-spacing 0.05em / 色 #333333 - 背景は白、写真を主役に全幅で配置し余白を広く取る - アクセントは銅色 #9d805f のみ。リンクと線ボタンに使う - ボタンは面色なし・角ゼロ・1px solid #9d805f、文言は「さらに詳しく」 - 影・角丸・太字は使わず、サイズと余白だけで階層を作る ```